NHKスペシャルを見た。
動画でだが、


猿が人類へ進化したのは、
とくにホモサピエンス族へと
進化したのは、本当に
奇跡的な幸運が重なっていた
という。


エポック的な事象を
時系列で書くと


①直立歩行アフリカの大地溝帯で、
火山活動が活発になり、
大地溝帯の東側にいた
猿たちは、熱帯雨林から
サバンナという過酷な
環境の変化に、それなら、
サバンナで餌を探せ、
とばかり、直立歩行を
発達させた。



②一夫一妻人類の祖先の猿たちは、
同じ群れの
オス同士の生存競争を
止めて、一夫一妻制に
なる。このことが、
子孫の繁栄を築く
ことになった、らしい。



③肉食草食性の猿だった人類の
祖先は、サバンナで
大型肉食獣の食い残しを
食料とすることになる。
特に、肉食獣が食べない
骨・骨髄を食べるように
なる。骨を砕くため
石器を使うようになった。
なぜ猿人達の脳が大きく
なったかというと、その
原因が、
最近の研究で肉食に
あったと、結論付けて
いる。



④狩り適した体(体毛が薄い)
集団で獲物を狩る場合、
ホモエレクトスは、
体毛を薄くして、
長距離を走りまわり、
獲物を崖やワナに
追い込むことに
徹していた。つまり、
サバンナのライオンの
ようにすぐ体温が上がっては
いけなかった。スピードが
ない人類の先祖は、長距離
にわたって獲物を追い続けて
獲物を獲得していた。
この薄い体毛(体温調節)が
進化のカギだったらしい。



⑤好奇心
約7万年前、インドネシアのトバ山が
大噴火し、火山の冬が地球に訪れた。
この時、生き残ったホモサピエンス
地球上で1万人ほどになってしまった、
という。この生き残りの子孫が
我々である。
なぜ生き残ったかを研究している
英米の大学があるが、その研究者
によると、南アフリカまで、
食物を探し回っていたホモサピエンス
の一群は、初めて、海の生物を食した、
らしい。貝である。その当時アフリカでは
どこの海岸でも貝は得られなかったが、
たまたま今の南アフリカ沿岸には
豊富な海産物、特に貝があり、
それを食べたホモサピエンスが、
火山の冬をしぶとく生き永らえた
らしい。



⑥言語能力(喉ぼとけの位置)
ホモサピエンス(クロマニヨン人)と
ネアンデルタール人の一番の
違いは、喉ぼとけの位置だと
いう。ホモサピエンス
喉ぼとけの位置が低く、いろんな
音で、言語を発していたが、
ネアンデルタール人は、その
言語の種類は限られていた、
という。喉ぼとけはチンパンジー
では高い位置にあり気道が
狭いため、声のバラエティが
ない。ネアンデルタール人
チンパンジーよりはいいが、
クロマニヨン人には及ばな
かった。
言葉で、子供にいろいろな
事を継承できたホモサピエンス
だけが
生き残った、という。



今地球上にいる人類は
我々、ホモサピエンス
だけ。しかし、これまで、
19種の人類が共通の祖先から
派生した。同時期に、
地球上に共存していた時代も
ある。しかし、
我々、ホモサピエンスだけが
猿から進化して生き残った。


果たして今後も生き永らえら
れるのだろうか?



親が子供に伝えるべきことは
正しくなければならない。
そういった継承が真摯に
伝えられ続ける限り、
人類は大丈夫だと思う。


ただ、「継承」が間違って
いたら、間違った方向に
いったら、

ホモサピエンスは終焉する
だろう。



環境問題、原子力、温暖化、
ITやAIと人間の関係、


そういった諸々の問題が
正確に継承されないと、


ホモ属は終焉してもおかしくない、
はずだ。