今夜からノーベル賞受賞ウィークが始まる。


特に注目したいのは今晩の医学生理学賞の発表だ。


コレステロール低下の製薬に道を開いた遠藤博士
に注目したい。アメリカ人の同僚(同業者)が、
約30年前にこの研究でノーベル賞を取っており、
この方高齢だし、今回がラストチャンスだろう。
なぜ、
遠藤先生が注目されたかは、2008年にアメリ
ノーベル賞と言われるラスカー賞を受賞した
からだ。是非、受賞を・・・と期待したい。






さて、サイエンスの今月号に面白い記事が載って
いた。



いわゆる、新人類が約10万年前に出アフリカを
達成して、およそ1万年前には、新人類(ホモ・
サピエンス)は全世界にひろがっていたが、
その旅の途中に、ネアンデルタール人と異種交配を
していた事実がわかった、という。アメリカの
どこかの人類学者や遺伝子学者が、4〜5万年前
当時の化石などの遺伝子を詳細に調査した結果、
わかったらしい。




特に、新人類は、アフリカ内の旧人類と、中東では
ネアンデルタール人と交配していたという。
さらに欧州とアジアに進出したが、欧州や、中国
・北東アジア・新大陸においては、新人類とネアンデル
タール人が異種交配していた証拠は見つけられな
かった、という。




これまでは、ホモサピエンスの進化の過程で、
ホモサピエンスは独自に進化して、異種間の
交配などなく、移動した土地でホモサピエンス間で
繁殖してきたと言うのが定説だった。




この定説を覆す、ダーウィンの進化論以来の、
ショッキングな発見だと、自分は思う。
ショッキングなのは自分だけかもしれないが
・・・・・・(笑)



その異種交配の事実を発見したアメリカの学者達は、
今の現生人類(ホモサピエンスクロマニヨン人など)
に何%か、ネアンデルタール人由来の遺伝子がある、
という事を発見したらしい。
さらに、その遺伝子は、人種間でかなり違いがあり、
かなり人種間で偏りがある、ということだ。




ネアンデルタール人由来の遺伝子を入れることで、
現生人類は、遺伝的に強くなって、世界を広げる
ことになった、という。



まだまだ、科学的に証明しなければならない点は
あるみたいだが、いずれ人類学の教科書を書き換え
なければならないほど、ショッキングな事実だと、
個人的には思う。




<詳しくは、サイエンス日本版先月号を参照>