今月後のアエラを読むと、東京都内にはまだ311
福一原発事故のため、ホットスポットが存在して、
しかも、そのホットスポットに、2020年東京
オリンピックの競技施設を建設する(あるいは完成)
予定だという。



東京の現時点での空間線量は、だいたい0.03とか
0.05、あっても0.08マイクロシーベルトくらい
と言われるが、それらのホットスポットは、0.3とか
0.5マイクロシーベルトで、桁が違う。正常値の
10倍の空間線量だ。



記事では、一刻も早く、「除染」せよ、と結論付けて
いる。




自分はこの日記で何回か書いたが、311震災後の
福一原発水素爆発後の、放射能の汚染ルートは3通り
あったと、群馬大工学部の教授がSPEEDYなどのコンピュ
ーターシュミレーションソフト解析で結論づけている。
この3通りのルートはかなり確証が高い。



水素爆発後、

(1)一旦、西北のルートにひろがり、さらに、東北
   新幹線を南下するルートで栃木北部まで降りて
   きて、西に向かい群馬・長野西部に至るルート


(2)東の太平洋に出て、茨城・千葉を経て東京東部に
   至るルート


(3)やはり東の太平洋に出て、海上を北上し、宮城を
   経由し南部岩手に至るルート


群馬大の教授は上記の3ルートについて詳しい地図まで
公表している。


したがって、福島県の東半分と、上記の3ルート上にある
地域地点は、完璧に「除染」しなければ、放射線量は
下がらない。上記の3ルートは水素爆発時の風向きに
影響を受けたのである。




もちろん、その後の炉心冷却失敗、汚染水垂れ流しの
東電の失策も空間線量に影響していたが、やはり、
311直後の、建屋の水素爆発が、いまのいままで、
重大な影響を及ぼしていると言って過言ではない。




除染の費用は、数100億円では済まない。
数兆円のレベルである。
幻の東京オリンピックにならないためには、
都内のホットスポットは、明日にでも「除染」すべき
なのだ。


当たり前の事である。