スティーブ・ジョッブス氏死去

アップルの元最高責任者のジョッブス氏が今朝亡くなった。ご冥福をお祈りします。


1970年代後半〜1980年代にかけて、コンピュータ・ガレージ起業家だったジョッブス氏は、アメリカ・コンピュータ産業界の巨星と言っていいだろう。マイクロソフトビルゲイツ氏と並び称される綺羅星である。


1980年代始め、自分はシアトルの大学にいたが、ビルゲイツ氏の名前は聞いたことがなかったが(その頃マイクロソフトをシアトルで立ち上げていた)、カルフォルニアに天才的コンピュータ起業家がいる、という噂があった。


ジョッブス氏は1970年代後半、タッチペンを使って画像をつくる技術に注目し、その技術をまるごと買収し起業を立ち上げたと、記憶している。


画像変換技術は一方で、CADCAMに発展し、工業、とくに建築に多大な貢献をした。


コンピュータ画像変換技術は、元々アメリカの大学教授が開発し、1980年当時アメリカでは既にコンピュータ画面上にタッチペンで、設計、絵を書く、ところまで実用化されていた。



ただ、この技術の将来性を確信していたのはアップルのジョッブス氏だけだった。


携帯やパソコンの画面上にタッチペンなしで(指で)、スクロールしようと考えたのはジョッブス氏だけだった。
マイクロソフトもグーグルもこの技術を考えたかもしれないが、実用化はしなかった。


いきなりタブレット携帯ができたのではない。アイマックなどのパソコン制作の経験を経て、最近のタブレットが出てきたと思う


そう考えると、1970年代からスティープジョッブス氏はぶれない起業家だったと思う。


始めにコンピュータ画像変換技術を開発した大学教授や、画像処理を売りにしていた会社の名前は、誰も覚えていない。


世界が覚えているのは、誰でも使える技術におとしこんだスティーブ・ジョッブス氏だけである。



今後のアップルが心配だ。


ある面、マイケルジャクソンさんと同じくらいインパクトのある死である。