石原慎太郎東京都知事が、尖閣諸島(中国名:釣魚島)を
金銭で購入するという。
日本政府が、実効支配を進めないので、自身が購入し、今後
実行支配を進めるという。
両国の政府やマスコミは、お互いに主権があると、庶民が
知らない島の歴史や、島の所有者までテレビ出演である。
お互いが主権をいいあう、いつもの光景である。


しかし、領土問題が一般庶民にどういうメリットがある
のだろう?


日本が実行支配、さらに海底油田まで掘削したとして
儲かるのは石油関連会社・建築資材関連会社くらいか?
中国が掘削したら、さらにもっと一般庶民には関係ない。


両国とも目当ては石油だけだ。
諸島全体が平地の無人島。津波でも来たら住人の逃げ場
はない。海底資源にしか価値はないのだ。



登記的には日本が実効支配して、試掘権は、中国の
石油メジャー、中国石油あたりに与えて、生産量の
49%は中国、51%は日本が頂いてはどうか?


どちらにしても、一般庶民に何か還元されるという
事は絶対ないだろう。



領土問題は、時代によってコロコロ変わる性質が
ある。歴史を紐解いて主権を主張しても徒労に終わる
だけで、現実に則して解決していくことだ。


今の日本の政治家と官僚にたりないのは、解決しよう
とする意思、現実感のなさ、である。
「仕方ないか、政治家も官僚も2世のお坊ちゃん
だから。」