星野ジャパンが厳戒態勢の成田空港から帰国した。
出迎えは300人程度と、さびしいものになった。



記者会見で、来年のWBCの監督要請が、NPB(日本プロ
野球組織)から、星野氏に水面下で来ているのでは?
という件には、俺が決める、との事。


別の情報では、まだWBCの監督は、どなたにも依頼
してない、とNPB事務局。



日本の野球監督って、そんなに人材難なのかね?



まあ、監督が誰であれ、来年のWBCはかなり厳しい
戦いになるだろうね。
その根拠として、パワー不足、日本選手で、大砲
と呼べる選手がいないことにある。



いまだに、松井選手(ヤンキース)や松中選手
(福岡)に頼らざるを得ない人材難だ。今回、
GG佐藤選手(西武)や、村田選手(横浜)を、
パワーヒッターとして連れていったが、故障も
あったのだろうが、状況に応じたバッティング
すら出来なかった。青木選手や稲葉選手も、
すばらしい選手だが、彼らに大砲の役割を求める
のは、厳しい。



こう考えてみると、2年前のWBC以降、これは!
という大砲が育っていないし、実際、大砲は
育つんじゃなくて、ある日突然出来上がって、
すでに存在するものなんだよなぁ〜。
スラッガーって難しい。ホームランとアベレージの
両方を求められるからね。



来年のWBCには、左右の大砲(候補)を4人連れて
いってはどうだろうか?
星野さんにはがっかりしたが、やはり人選は、
星野氏も言う様に、
将来のことも考えて、若手半分、ベテラン半分
がいいだろう。
右の大砲候補:村田選手(横浜)、中村選手(西武)
左の大砲候補:松中選手(福岡)、小笠原選手(読売)




まずセンターライン(中堅、遊撃、二塁、捕手)から、

キャッチャーは、
城島捕手(シアトル)で決まり(WBCに出てくれるかは
わかりませんが・・・・)。

ほか1捕手(日本シリーズ優勝チームから選出)

なぜシリーズ優勝チームかと
言うと、ポストシーズンから勝ち上がったチームの
捕手なので、それなりのインサイドワーク(頭脳)が
あると思うからです。





センターは、強肩俊足が選出の条件

イチロー選手(シアトル)、青木選手(ヤクルト)ほか




セカンドは、大リーグに人材がざくざくいる。

井口選手(サンディエゴ)、松井稼選手(ヒューストン)、
岩村選手(タンパベイ)




ショートは、まず守備力を選出の条件に。

川崎選手(福岡)、井端選手(中日)など




残りは、一塁、三塁、左翼、右翼ですが、
この辺は、チームのバランスを見て選出しては
どうでしょうか
大砲は左右4名ですから、残りは、足のある選手、
肩のある選手、プレッシャーに強い選手(例えば
日本シリーズ優勝チームから)などに、
振り分けてみてはどうでしょうか?




一番難しい、そして本題の監督候補です。

日本がWBCに優勝してから、元日本ハム
ヒルマン監督(現ロイヤルズ監督)、
千葉ロッテのバレンタイン監督、
中日の落合監督、の流れが主流になって
きました。

多分、これをスモールベースボール(スモール
ボール)というのでしょうか?

機動力などを使って1点をもぎ取りにいって、
卓越した守備力(卓越した投手陣のリレーを
含んで)で、
最小点数を守りきる、

こんな感じの野球です。

野村監督のID野球も、スモールボールに
近いかもしれません。
星野監督は、スモールボールもどき(笑)でしょうか・・・




これに対して王道の野球は(結構スモール
ボールに似てるところもありますが)、



決定的に違う所は、

自軍から投手陣にプレッシャーを与えない、
そういう野球です。



投手陣と攻撃陣(野手陣)の信頼関係で
進められる野球です。

平たく言うと、負けていても、必ず、逆転
してくれる、逆転を信じられる、こんな
攻撃陣を持ったチーム。
特に、
3、4、5番にスラッガー(50年に一度
出るかどうかの逸材)を並べ、センターや
ショート(セカンド)に俊足強肩の勝負強い
選手をおく。
森西武では、秋山選手や石毛選手が、これに
なりますね。




再三言いますが、日本野球の歴史では
(戦前を除くと)

(1)V9時代の川上巨人
(2)80年代後半〜90年代前半の森西武
(3)70年代後半の上田阪急

この3チームが、王道野球をしていたのです。



どうしてこの王道野球ができないか?というと、
ただ単に、40年50年に一人出るか出ないかの
大砲を左右2門揃えるなんて、できっこない、
これも理由の一つです。


しかも、イチロー選手のような、不世出の
天才センターを抱え、10年に1人出るか
出ないかの、ショート(またはセカンド)、
しかも、キャッチャーは、国立大にでも
現役で入ろうかという程、頭脳明晰で、
打たれた球のコーススピード球種までを
覚えている捕手。



そんな王道野球ができるチームは、日本でも
アメリカでも、そうそう現れはしません。

だから、昨今の監督・コーチは、勝てる確率の
高いスモールベースボールにシフトして
いるのです。



アメリカでも、一時、オークランドが、
カンセコ、マグアイアの2門を揃え、
90年代にワールドシリーズを連覇した
記憶がありますが、あれはカージナルス
ラルーサ監督でした。

大砲を2門揃えることで、他の選手への
プレッシャーがなくなり、他の選手がより
自由に打てるようになります。


今、ヤンキースはAロッドの後を誰が打つべきか、
で悩みきっています。Aロッドのプレッシャーを
取り除ける選手がいないため、です。
ジアンビ選手では、大砲になり得ないという
のが、首脳陣の考え方みたいですね。


大砲は、ホームランだけでなく、クラッチ
ヒッター(チャンスに強い。打点を稼げる)
が条件のようです。松井秀選手に5番の役割を
期待しているようですが、故障上がりの
ため、打順を上げられないジレンマが
あるようです。


話がずれてますが、一時(今もそうですが)、
読売(巨人)が、大砲ばかり集めて、ニッチも
サッチもいかなくなった事がありました。
2000年の王ダイエーとのミレニアム対決で、
高橋由選手、松井秀選手、清原選手と並んだ
クリーンアップがありましたが、ここに、
江藤選手(現西武)、ローズ選手(後巨人現
オリックス)などを、団子状態に並べても、
クリーンアップの威圧感はなくなるばかりです。




5〜6年前のヤンキースもそうでした。まだ
松井秀選手もポサーダ捕手も故障前で、
本塁打年30本スラッガーでした。ソリアーノ
選手も年30本以上です。
こんな感じじゃなかったですかね


1.ソリアーノ選手(二)HR40本
2.ジーター選手(遊)HR20本
3.シェフィールド選手(右)HR40本
4. Aロッド選手(三)HR50本
5.Bウィリアム選手(中)HR20本
6.松井秀選手(左)HR30本
7.ポサーダ捕手(捕)HR20本
8.ジアンビ選手(DH)HR40本
9.


当時ニューヨークのファンは、マーダーインロウ
(殺人打線)とか、NYボンバーズ(NY爆撃機)なんて
命名してましたが、
ポストシーズンプレーオフで、あっさり、
エンゼルスあたりに、ころっと負けてました(笑)
大砲は3門までで十分だっちゅーの(笑)


いやぁ〜野球って面白いですね。


次期WBC監督が誰になるかわからんが、

がんばれ日本!!!






(追伸)NPB代表者の方へ

来年のWBC監督ですが、コーチやスコアラーも
含めて、今年の日本シリーズで勝ったチーム
を主体に、選出してはいかがでしょうか?
やはり、引退した監督や評論家は、実戦の
感も鈍っている気がします。日本一の実績なら、
申し分ないのではないでしょうか?



ソフトバンクが日本一になった場合、既に、辞退
表明している王監督に代わっては、昨年、日本一に
なった落合監督がよいのではないでしょうか?



来年は短期決戦の実績で申し分ない監督・コーチ
を選ぶべきでしょう。
20年前にWBCがあれば、森西武主体のチーム構成
(私は巨人ファンですが)で済んだのですが・・・。