去年の末に、実父と義母が相次いで他界した。


女房は、10年前に義母が脳梗塞で倒れ、腎不全を患って以来、
ずっと介護し続けていた。女房も大変だったと思う。


ここ2〜3年は、心臓に水がたまって、入退院を繰り返して、
最後の6ヶ月は足が動かなくなっていた。


父は、義母と同時期に脳梗塞で倒れ、イロウをつけていた。
87歳なら、昔なら大往生だろう。特に、あれだけ浴びるよ
うに酒を飲んで(脳梗塞で倒れた朝も飲んでいた)心臓も
ボロボロだったが、よくそこから10年持ったと思う。
母の献身的な介護によるものだろう。



家族にとっては、近親者が亡くなっても悲しみに暮れる
暇がない。


「葬儀」である。



自分も女房も、「葬儀」にうるさい土地柄で(東京の
新興住宅地なら簡単だと思うが・・・)、今回は
いろいろ大変だった。



「葬儀」も簡単に済ませれば、チャンチャンでおわり、
何の事もないが、契約していた「葬儀屋」にお任せで、
必要経費が、結構かかってしまった。もちろん、
通夜の前に、葬儀屋と見積もりを検討したが、故人に
良くしてやろうという「見栄」(笑)から、
あれも、これも、と注文して、請求書を見ると、
後で、ぞ〜としている今日この頃だ。



今のトレンドでは、葬儀にお金をかけないのが主流。
住んでる土地のしばりがなく、故人の社会的地位に
左右されなければ、経済的な「葬儀」が出来るはず。



自分が死んだ時、骨は海に投げとけと、子供に
遺言しておいたって、遺族は遺骨をどうするかは
わからない。少なくとも、葬式が出来るくらいの
「生命保険」に契約するくらいしか方法はなさ
そうだ。



子供が生まれる事より、人が死ぬことの方が儲かる
昨今の日本の少子高齢化は、非常に「重い」。