通勤が重なって前半しか見てないが、アディショナルタイム
1分表示付近で、ドイツの選手はこの試合の勝利を確信し、
前半終了直後はハイタッチし、抱き合っていた。
それにしても、ブラジルにとってはトラウマになるほどの
惨敗。特に2点目から4点目は、守備の連係・確認もなく、
監督の指示も出せない、お手上げ状態だ。




ネイマール選手、シウバ選手の欠場で、前線と自陣での
タメが全く作れなかった。ボールの納まりどころがない
ため、ドイツは、簡単にブラジルのパスコースを読んで
インターセプトできる状態だった。こんなブラジルを
見たのは初めてである。自国開催、しかも2選手の欠場、
はやる気持ちもわかるが、まずは鉄壁の守備固めだった、
はずだ。スコラーリ監督が、母国の期待に答えようとする
あまり、今回のセレソンの実力を間違って判断していた
ようだ。ただ、この点差にはドイツですら驚いていた
だろう。伝統的に、ドイツやオランダは勝利を確信して
も手を抜くことはしない。相手のメンタルが落ちた所、
闘争心の落ちた所を容赦なくたたく。南米にはない
サッカーだ。




ともかく、前半はみていてブラジルに同情を催す
レベル。
しかし、そこはブラジルも王国。きっと立て直して
くるだろう。





ブラジルにしても、エースストライカーと守備専門
のCBの人材不足が深刻なようだ。以前のセレソン
なら、CBは高くて強くて統率力があって脚力もある。
そんな選手も少なくなったのか・・・・アウダイール
ロッキ・ジュニオール、フアンとか、いい選手も
多かった。FWなら、ロナウドロマーリオとか、
点を決める選手がいないと、ブラジルでも厳しい。
それは今日の試合が物語っている。





日本代表も、FWとCBの再編をやらないと、そして、
次の人材を育てないと、えらいことになるな。





決勝にアルゼンチンが来れば、マラドーナ対西ドイツ
のあの時代を思い出すし、オランダが来れば、
ベッケンバウワー対トータルフットボールのクライフ
を思い出すし、
どちらがきてもドイツにとっては格好の因縁試合
にはなるだろう。あの時は西ドイツだったけどね。
昔は面白くない試合をしていたドイツも、今や、
スペインばりのパスサッカーに、南米のショート・
カウンターを絡めた王道のサッカーをする。




決勝も楽しみだね。