第一次クリントン政権

クリントン元大統領が就任した1992年〜95年は、アメリカは経済が酷く、街には今と同じように失業者であふれていた。 大学教授やパイロットが失業し、アルバイトするありさま。大学院出のエリートサラリーマンも、一度職を失うと、100社にレジュメを出しても、一度も面接までいかないありさま、etc、etc。ちょうどUSスチールが潰れた頃である。その後、ゲノム革命、ネット革命に成功したアメリカは、重厚長大産業の失業者をこれで吸収する。その頃から国内労働者の代わりに、メキシコや台湾の労働者を使うようになり、今のアメリカには、もの作りという発想がそもそもない。自動車産業が衰退するのも当たり前である。ブルーカラーがなくなったので、企業利益の恩恵に預かるエグゼクティブと、時間給労働者に二極化した。この構図は日本にも当てはまりつつあるようだ。 クリントン政権時代は、ネット革命というブレークスルーがあったが、この不況下、次の一手はどうもスケールが小さい。ゴミの分別のようなチマチマした環境革命で、次の20年、大丈夫だろうか?中国インド頼みもいいが、彼ら国土と人口に頼るだけでは、ブレークスルーではない。誰か見ても、新発想の・新技術が必要なのだ。