ヨーロッパの財政危機が、各国の金融市場へ
影響を及ぼしている。


自分は経済は門外漢だが、今回のギリシャ
財政危機は、日本の未来を暗示しているようだ。


国債を乱発し、国の財政危機が問題に
なっている国々は、ヨーロッパではピッグス
ポルトガルアイルランド、イタリア、
ギリシャ、スペイン)の5か国だ。


ヨーロッパの財政危機のほか、今は、
リーマンショック後のアメリカの景気が
問題になっている。


日本の1989年以降(バブル後)の状況
とそっくりで、アメリカでは「日本化問題」
として、語られ始めているようだ。
個別の指標には、かなり違いがあるようだ。
アメリカの人口動態は、日本・中国・韓国
より健全で、人口の伸び率や出生率も健全
だ。どちらかというと、インフレが心配
なのは日本とは違っている。




アメリカの問題は、日本のバブル後と同様
に、リーマンショック後の冷え切った国内
消費がいまだに改善されないことだ。


1989年当時の日本と同様に、住宅バブル
で潤った、見せかけの資産を担保に、
国民経済が成り立っていたのが問題だった
と、自己批判するアメリカの経済評論家も
多い。



日本はバブル崩壊後の時期から国内イン
フラが完備され始め、低収入でも豊かさ
を実感できるできるようになった。その
代償として、国家の財政赤字・デフレ化・
国内産業の空洞化・高齢少子化など、
黄昏時の国に訪れる諸問題に直面し、
世界は、それを「日本化」と呼んでいる。



翻ってヨーロッパ、とくに、ギリシャ
財政危機だ。
ヨーロッパ・アメリカの文化の発祥は、
行きつくところ、ギリシャ・ローマ(
イタリア)である。そして、その2ヶ国
の国家財政危機である。


国債の引き受けてを、中国などの新興国
に頼る始末である。


しかし、自分の感覚では、ギリシャ
イタリアには、最後の切り札がある。
エジプトにもあるかもしれないが(笑)



地球的・人類的な共通財産である。
しかも、その資産の付加価値は高い。


ギリシャクレタ島パルテノン神殿
オリンポスの山々、イタリアなら、
コロセアム、ミケランジェロ
モナリザだ。エジプトなら、ピラミッド
スフィンクス


これらの世界的な遺産は、国家の財政
赤字をゆうに上回る資産ではないか?


国債を引き受けている金融機関や
ヘッジファンドは、これらの資産を
低く見積もってるのではないだろう
か?


実際、ギリシャ、イタリア、エジプト
の人類遺産を見に行く観光客は、
想像を絶する数なのだ。


まだ、ギリシャやイタリアは、
パルテノン神殿やコロセアムを
せりに出していない。


バフェットも、ビル・ゲイツも、
ソロスも、買い手には不十分だ。


これらの人類遺産を買える人間は
いない。


こう見てくると、ギリシャ、イタリア
が、本当に、全ての手の内をさらし、
全世界に援助の手を差し伸べてほしい
と、哀願しているようには見えない。



赤字は数字的には天文学的かもしれ
ない。しかし、彼らの持っている
資産も天文学的ではないか?



昔、ロシアは財政難でアラスカを
アメリカに売った。しばらくして、
ロシアに革命がおこり、ロシアは
破たんした。



その国が本当に財政難で、にっちも
さっちもいかなくなったら、その
国の国土や資産を外国に売るはずだ。


そこまでくれば、本当に欧州の
財政危機は本物と言える。


しかし、イタリアやギリシャ
世界遺産は高価すぎて、引き受けて
はどこにもいない。ロシヤや中国の
成金が、プレミアリーグのチームを
余暇に買うのとは、わけが違うのだ。



自分は、ギリシャとイタリアの2ヶ国
は、まったく心配していない。


彼らのブランドを売れば、それで
全て解決するはずだ。
ここまできちゃうと逆に、恐ろしいん
だけどね(笑)