どこかの雑誌かニュースに出てたが、

中国政府は「尖閣諸島」問題で、

日本に対し、

1.上陸させず
2.資源調査・環境調査せず
3.港湾ほかの施設を造らせず


という、3項目を、日本政府に要求
しており、3項目が守れない場合、
どのような結果になっても、責任は
負えないと、伝えたいらしい。




こういう事実は事実として置いて
おいて、



日本が、現在直面している対中韓
外交問題は、それぞれ、性格が
異なっている。



1・中国

中国とは、尖閣諸島の領土問題が
大きなネックになっている。


また、中国が、東南アジア・南
シナ海で引き起こしている領土・
領海問題と、尖閣諸島が大いに
関連性があると見るべきだ。


過去の謝罪問題や賠償問題は、
日中国交正常化時に一応の
解決は見ており、懸案の問題
は、まず、尖閣諸島の問題
である。




2・韓国

韓国との問題は、国民レベルで
根が深い。「竹島」の問題も
あるが、ここは、日本が実効
支配しているわけではない。


日本にとっては、「慰安婦賠償
問題」・「日本海の呼称問題」
などの解決の方が難しい。


また、韓流の日本での活動や、
在日朝鮮人在日韓国人
位置付けなど、複雑である。




3・露国

ロシアとは、日本側から見て
北方領土の問題しか、ない。

だが、1945年終戦時に
行った旧ソ連軍の蛮行や、
日本軍人のシベリアでの強制
労働など、国民レベルで見て
感情的に許されない部分も
残る。


1・中国

中国とは、第2次大戦時の
感情レベルの問題もあるが、
現時点では、他の2国より、
よりはっきりしている。
尖閣諸島」を、南シナ海
領有問題・台湾問題・インド
カシミール問題・チベット問題・
ウィグル問題と同じ文脈で
考えられるから、である。


ここで、大事なのは、日本が
南シナ海領有問題が起きた
時、どのような立場を取るか?
である。経済と切り離して、
中国の拡張主義に異を唱える
ことができるのか?ここが
一番重要な部分になる。



2・韓国

韓国の問題は、領土問題から
解決するのは難しい。


第2次大戦前は、日本の植民地
で、戦後は分断国家の韓国。


まず、日本に対して、どんな
恨みを持ってもおかしくないと、
身構えて交渉すべきだろう。


朝鮮・韓国との外交はまず、
日本が統一国家になった6世紀
頃から、どのように、この
半島国家と向き合ってきたか、
根本から研究し、今後の外交
骨子を策定すべきであろう。


隣の半島は、過去の一時期を
除いて、常にどこかに征服さ
れ、常に分断された状況が
多く、平和的な環境にはほど
遠いものがあった。


こういう環境にある韓国と比較
して、海で囲まれて、外敵より、
地震津波・火山の天災が
100倍怖い日本とは、そもそも、
国民の考え方が180度違っても
不思議はない。


分断された半島国家の1国だけ
と、外交するのは、歴史的に
見て日本には「リスク」しか、
ない。大和朝廷が、6世紀に
百済の懇願に応えて、3万の海軍を
送っても、百済は滅びただけ
だった。朝鮮とはもともと、
そういう所なのだ。

そして、今一番の問題は
韓国が、この地域で、
日本の役割を担おうとして
いる点が、日本には大問題
だと、自分は思う。



3・露国

北の隣人はもとを正せば、
DNAにタタール人、ジンギス
カン時代のモンゴル人の血が
混じっている。


被征服民としての顔があるので、
モンゴロイドに対しては、
恨みの感情があり、中国人も
日本人も、ロシア人には
「おそろしや」という気持ちが
強い。


そして、終戦時の日本人虐殺も
ある。中国や韓国のように、
第2次大戦時の日本からの
問題は皆無だが、感情的レベル
でロシア人を、日本人は毛嫌い
する。

なので、この国とも、ただの
領土交渉というわけには、
いかないのである。


中国との問題が一番解きや
すい。
ただし、それは、中国が、
おのおのの少数民族の国に
分裂して、民主化が進まない
といけない。


韓国と露国は、問題がないよ
うで、
実は、内在する問題が、日本に
は複雑である。


ただ、日本にとっては、韓国
も露国も緊急性を必要とする
国ではない。
韓国とは補完的な関係には
ならない。露国とは、補完的
な関係にはなりうる。


こういった関係性を見て、
韓国と同盟して中国に圧力を
かけるとか、
中国と同盟して露国に圧力を
かけるとか、
日本は思わないことだ。


米国と?それも、思わない
ことだ。


中国の拡張主義に対しては
はっきりしている。印・越・
比と協調して、中国に圧力
をかけるしか、オプションは
ない。


米・露・韓・北朝鮮は、中国
に対しては、バランサーの役割、
調停役の役割しか期待できない。


日本は、正しいことは「正しい」
と、間違いは「間違い」言うことが、
こと中国には大切になる。


中・韓・露への外交は、同じ性格
を持つものではない。
領土問題という点では一致している
が、その性格は180度違う。


当面、利害関係が大きい中国との
外交が、日本にとっては焦点に
なる。


大局的にみて、いまが日本にとって
一番のチャンスだと思う。


南シナ海で、軍事力を使わずに、米国の
代わりにイニシアチブを取る、絶好の
「好機」である。

多分、日本の2世・3世政治家と、
2世・3世外交官は、全くその
ことに気づいていないだろう。

中国も、政治家や官僚は、2世と
3世ばかりである。



まともな話し合いが、日本と中国
の間で本当に出来るのか?自分は
いつも疑問に思っているのだ。