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全米オープンテニスの錦織選手は惜しくも
準優勝だったが、偉業を達成したと言っても
過言ではないだろう。日本人男子（アジア
国籍の男子）の決勝進出は初めてという。
ただ、アジア系として見ると、師匠のマイケル
・チャンは、選手時代に全仏優勝、全豪・全米が
準優勝だったから、コーチの偉業を錦織選手は
越えてはいない。これから・・・だろう。
偉業と前人未到というと、スポーツ界では
若干とらえ方が違うようだ。そして、日本人、
アジア人では初、ということと、世界的に
初、というのも違う。
錦織選手が達成した今回の「偉業」と同じもの
を、時系列で書くと、こんな感じかな、
1956年 コルティナ・ダンぺッツォ冬季オリン
ピック男子回転・銀メダル
猪谷千春選手
1968年 メキシコオリンピック・日本男子サッカー
銅メダル
1973年 全豪テニス女子シングル・ベスト４
沢松和子選手
1975年 ウィンブルドン女子ダブルス優勝
沢松和子・アン清村選手
1980年 全米ゴルフオープン準優勝
青木功選手
1994年〜1996年 全豪・全仏・ウィンブルドン
女子シングル・ベスト４
クルム伊達選手
1999年 サッカーWCユース選手権・
日本男子サッカー
準優勝
2009年 ワールドシリーズ・MVP
松井選手
2011年 サッカー女子WC・
日本女子サッカー
優勝
2010〜2011年 ドイツ・ブンデスリーグ
２連覇
香川選手
そして、今回の準優勝の錦織選手。
日本人やアジア人が繰り返して達成できない
偉業を書いてみた。
１９５６年の男子回転銀メダルの猪谷選手の
偉業では、いまだに日本人で破った選手はいない。
４位につけた選手はいたが・・・・
オリンピックサッカー男子も、２０１２年に
４位になったが、まだメキシコオリンピックでの
偉業は破られていない。１９９９年のワールド・
ユース・サッカーの準優勝も、破られそうで
破られていない偉業だ。
次に、「前人未到」の偉業について・・・・
１．男子柔道６０ｋｇ級オリンピック
金メダル・３連覇（アトランタ・シドニー
アテネ）・野村選手
２．２００１年メジャーリーグ４冠
新人王・盗塁王・首位打者・最多安打
イチロー選手
４．男子競泳１００ｍ・２００ｍ平泳ぎ
オリンピック２連覇（アテネ・北京）
北島選手
５．WBC世界野球選手権
日本チーム
２連覇
６．女子５５ｋｇ級レスリング
オリンピック３連覇（アテネ・北京・
ロンドン）
吉田選手
７．女子６３ｋｇ級レスリング
オリンピック３連覇（同上）
伊調選手
８．ホームラン（野球）世界記録
王選手
９．最多勝（野球）・投手世界記録
金田選手
以上、ざっくり、「偉業」と「前人未到の偉業」
をまとめてみました。
競技人口やメジャーなスポーツかどうかという
問題もあるが、日本人やアジア系が達成できな
かった偉業と、世界のどのアスリートも達成
できなかった偉業とは、ちょっと本質的に異なる
と思うね。
今回の全米オープンの女子テニスで優勝を飾った
のはセレーナ・ウィリアム選手。グランドスラムを
１８回も制しているらしい。また、１９７２年の競泳
のマーク・スピッツ選手は１回のオリンピックで７個の
金メダル。これなども前人未到の偉業と呼ぶに
ふさわしいね。
まず師匠のチャン・コーチを越えないとね。
これからだ！頑張れ！錦織選手！
